よく聞く「先進医療」って実際どういうもの?

がん保険を調べているとよく見かける「先進医療」の文字。知っている方も多いと思いますが、要は「今はまだ保険診療の対象になっていない治療法など」のことで、これを受けてしまうと、通常、医療費が3割負担のところ、先進医療の費用については保険が適用されなくて10割まるまる自己負担になってしまうもののことです。

では具体的にはどういうもののことなのでしょうか。ちょっと調べてみました。

まず、「先進医療」は、ただ単に新しい治療法、という意味ではなくて、きちんと厚生労働省に認められたものであるということです。「認められているけれども、保険診療の対象には入っていない」というものであって、保険診療外の治療法がすべて「先進医療」なのではないです。さらに「実施医療機関」というのが定められていて、それぞれの先進医療について、実施できる医療機関も決まっています。

現在、定められている先進医療は、厚生労働省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan03.html)などでも確認できます。


なにぶん医学の専門的な話なので素人が見てもよくわかりませんが、この表には「適応症」、つまり、どんな病気に対する治療法なのかが書かれています。そちらを見ていくと、「がん」という文字が目につきませんか? 先進医療は、がんに関係するものがけっこうたくさんあります。がん保険で、先進医療が話題になるのも当然ですね。

先進医療特約はつけるべき?

さて、がん保険にある先進医療特約というのは、先進医療は保険適用外のため、受けると高額の費用がかかります。そのため、先進医療を受けたときには、その費用を保障しますよ、という特約が、先進医療特約です。保険会社によりますが、1000万円までの実費を保障する、などというのが多いです。

がん治療費.com」などを見てみますと、先進医療の一種「重粒子線治療」を受けると、300万円近くものも費用がかかるようです。ただ、これは先進医療としても高額なものであるようで、10~30万円程度で収まるものもある様子。

実際にどのくらい行われているかというと多いもので年間1500件程度。少ないものなら10件台ということのようです。がんにかかる人が年に60万人とも言われていますから、確率で言うと非常に低いと考えることができます。では、入る必要性は低いのでしょうか?

確率からすると、先進医療特約が役立つ可能性は低そうです。ただ、先進医療特約は、保険料にしてみるとだいたい数百円ということが多いのです。それなら大した負担じゃないのでつけておくか、という気になる人がほとんどではないでしょうか。確率は非常に低いとはいえ、もしかすると300万円もの費用を必要とする先進医療を受けなくてはならないかもしれないのです。

塵も積もればの精神で特約保険料を節約するか、ごく低確率だが万一の場合には非常に大きなリスクとなるものに備えるか。悩ましいところですが、個人的には、「万一の場合、耐えられないリスク」にこそ、保険は必要なのかな?という気はしています。

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